予防矯正(乳歯列期の治療)
子供の歯が生えてきて歯並びが気になったら
3歳頃子供の歯が生えそろうと、舌や口の周りの筋肉の使い方も変化します。不適切な習慣が残っているとお口の中や口元に悪影響を及ぼします。舌や唇、頬の力のバランスを整えて、大人の歯の生え変わりを手助けします。
治療期間について
子供の歯が生えそろい、大人の歯が生える前に行います。
ただし早期治療期間中はずっと毎月通院していただくわけではなく、治療計画にもよりますが1~2ヵ月に一度程度の通院後に、4~6ヵ月に一度程度の経過観察となることがあります。
予防矯正を行うメリットについて
歯が生えることによってお口の中の環境がだいぶ変わります。
哺乳期には舌は下あごの内側にあり舌を前方に出して母乳を飲んでいましたが、歯が生えると上あごと下あごの垂直的な距離が大きくなるだけでなく食べ物を飲み込むために舌を上あごにつけることが必要となります。
しかし、その移行が上手くいかずバランスが取れないと歯並びにも影響が出てきます。舌の力が強いと、歯は内側から外側へ押されます。唇や頬の力が強いと、歯は外側から内側へと押されます。
バランスを整えてあげることで正しいあごの成長や自然な歯の生え変わりを助け、歯並びが悪くなってしまうことを予防します。
舌や口の周りの筋肉を自宅で毎日5分程度練習していただいたり、マウスピースのような取り外し式の装置を自宅のみで使用するので学校生活等には全く影響がありません。
あごが小さすぎたり歯が大きすぎたりと、歯とあごの大きさのバランスが大きく崩れていたり、出っ歯・受け口などの骨格的に重度の不調和がある場合は、大人の歯が生えてきた段階で子供の矯正治療に移行します。